西垣ぽん太のブログ

みんなの日記

20XX年、ある夜のこと

X「最近聞いてちょっと面白かったのが、高校のとき数研のAとかBとかCとかDとかって放課後その人たちでどっかの教室に集まってトランプか何かやってたの、割と毎日。だからそのグループで割とずっとつるんでた感じ。だったんだけど、全員東大に入って、AとBは医学部、で多分CとDが数学科なのよ。だから、今となっては、普通に普段受けてる授業の建物とかも違うんだけど、今でも経済学部の1階のホールで毎日一緒にトランプやってるらしくて、それが面白いなって。」

 

Y「それなんかさ、もう30年くらい寝かせてさ、こうすごい立派になったときに、もっかい聞きたい話だね。」

 

X「あの人たちが、この同じ空間に!?みたいなね。」

 

Y「だってさ、東大医学部2人とさ、東大の数学科2人でしょ?将来的にさ、そこそこの重鎮になる可能性あるじゃん。だって頭いいでしょ彼ら。」

 

X「そう、普通に何とかオリンピックとか出てる人たちだからね。」

 

Y「いや期待だね。それでさ、なんか誰か1人ノーベル賞とか獲ってさ、それでもまだやっててほしいよね。」

 

X「それ、なんかあれだね、その、最終的に1人2人と死んでいって、「もうスピードしか出来なくなりましたね」みたいな。」

 

Y「泣けるやつだ。」

 

X「そうそう。」

 

Y「でそのもうちょい手前で、やっててほしいのは、やっぱ忙しくなるから週1とかになってくるのだんだん。トランプのバトルは。で、ノーベル賞の授賞式で、後のレセプションパーティーとかあって、色々。なんだけど、「あれ、じゃあもう今日泊まって行かれるんですか?」みたいな会話があって、「いや、明日トランプなんで」みたいな、この。「僕はいつもの仲間とポーカーをしなければならないので」。で、相手が、「ん?ポーカー?」「では」みたいな。」

 

X「なんか、もう、かっこいいねそれ。」

 

Y「で、そうね、3人になったらなったで、なんかプログラム組んで、やらせて、その、手を学習させて、で最終的に1対3になっちゃう訳じゃん、やっぱ。3AIプラス人1人。で、1週間くらいバーってやって、で、勝ったり負けたりするんだけど、このなんかさ、「よし!俺の勝ち越しだ!どうだ!どうだ!」とかやってるのに、パラって落ちて、「ダメだ……やっぱ面白くねえや」」

 

X「「やっぱ面白くねえや、本物のお前らがいねえと」」

 

Y「そう。」

 

X「あるいはその別パターンで、その4人のうちの1人だけ、ちょっと他の人たちより早めに、50あたりで亡くなって、それで、そいつの名前を仮に太郎だとすると、その太郎役のAIを作るわけじゃん。」

 

Y「笑。今普通にさ、知り合いの死をさ、笑。」

 

X「だから気を遣ってさ、俺今太郎にしたの笑。そう、今殺しちゃってるけど。」

 

Y「そう、ちゃんと知ってるなーと思って笑。Aくんとか分かるなと思って。」

 

X「で、まあ仮に太郎だとすると、まあさっきの話の通り、そいつのAIを3人は作る訳よ。」

 

Y「作るね。作れるだろうしね。」

 

X「で、3対AI1で、まあその、やってくようになるんだけど、そのうち、その3人は残りの太郎のAIをどんどん、改良というか、残り3人も強くなっていくから、それに合わせて、「あの太郎が生きていたら、こうやって成長していくだろう」みたいな感じで改良を続けていって、それで、それが乗じて、最終的にポーカーの最強AIみたいな感じの、「TAROU」みたいな感じのやつになって、それで、「この名前ってちなみになんでTAROUって名前なんですか?」みたいな感じになって、「昔いたんですよ、仲間がもう1人」みたいな。」

 

Y「それ回想始まるじゃん。てか絶対その漫画さ、第1話そこから始まるじゃん。20XX年、授賞式とかでさ。そのお披露目式かな。「我々は新しいAIを開発しました」「おぉ〜」。で外国の人がさ、「その名前の由来は?」って聞いてきて、「昔いたんです」って言って、でそれで、ホァンホァンホァンって。2008年で、高1とかぐらいで始まるやつでしょ。」

 

X「で、まだ若い頃のあいつらが、ポーカーしてるみたいな。」

 

Y「ワー!とか言いながらやってんの。泣けるわ。あとは何だろうな、墓参りとかはちゃんとするだろうな。やっぱお供えするのよ。で、墓の前で2人でスピードの相手役もやりながら、やるとかね。でもやっぱこう、美しいかな。プログラミングをどんどん組んでって、最後の1人が死ぬ前に、自分の手も組んで、もう4人のポーカーが永遠に続くの。」

 

X「それでなんか、世界が滅びた後の世界みたいな。」

 

Y「でその、電子のみでやる。永遠に戦ってんの。」

 

X「そのルートね。ちょっとSF系のやつだと確かにそうなるね。それでなんか別の生命体が笑。」

 

Y「「なんだこれは」みたいな。」

 

X「かなり今までのと毛並み違うけど。」

 

Y「なんか4000年後くらいの、人類に似た生命体が、地球にやってきて、「なんだ、なんか動いてるぞ、これは昔の地球人が作ったネットワークか?」って探してたら「まだ動いてるプログラミングがある!」。でそれは要は4000年経ってるから、動いてるはずが無いんだけど、やっぱ4人の天才だから、やったのは。「でもそんなはずは……」みたいに言う訳。「どんな技術を使ったんだ?」。確実に続いてるんだ、勝負は。でもそれはもう明かされない訳。」

 

X「そのマジで、オーパーツみたいな、ありえないレベルの精密さというかね。」

 

Y「でなんか、その4人のポーカーの、ポーカーか分かんないけど笑。トランプの際に、例えば、「ペン剣」とかいう名前で、こうプログラミングに名前つけてる訳。その、4人が出会ったのが開成だから。で、それを未来人が解析して、またそのゲームがその未来の世界で始まるの。それは「ペン剣」って呼ばれてるの。」

 

X「「このペン剣って何なんだろう」みたいな。その世界の中で子供とお母さんがそのペン剣で遊んでて、子供が「ペン剣ってなんでペン剣って言うの?」って聞いたら、「なんでなんだろうね」。で、分からずに、昔に戻る、みたいな。回想シーンになって。」


Y「っていうのもあるし、これがもうそのまま最終話だとしたら、ペン剣の世界大会。60XX年。のところに、4人とそっくりな4人がいる。で、これから勝負だってなるんだけど、「なんか初めて会った気がしませんね」みたいな。」


X「あるね。あとなんだろうな、なんかやっぱり、プログラミングは4人とも出来るんだけど、そのうちの1人2人は大人になったときに医者になってるから。で例えばノーベル賞獲ってる人とか、あるいは最強プログラムを作る人ってのは多分数学の道を続けた人なんだよ。で、医者の人はある程度趣味とかでプログラミングは続けるかもしれないけど、第一線というか、計算科学的な、アカデミックな道の第一線からは退いてて、だからその受賞会見みたいなのをテレビで見て、「あいつもあんな遠くまで行っちまったのかな」みたいな。」


Y「あるね。」


X「でも、ちょっと悲しい気分になったところに、受賞直後のその会見で「ポーカーがあるんで」みたいに言われて、呼ばれて、「やっぱこの4人だな」みたいな。」


Y「それもいいし、それか、会見はもう終わるの。で、「ああ、あいつももう立派になったもんだよ」って言うんだけど、突然電話がかかってきて、「おいまだログインしねえのかよ。もう試合の時間だぞ」」


X「もう当然のようにね。当然のように俺らは仲間だろっていうね。」


Y「「3人とも待ってんだから、お前1人だけ勝ち数多いからってこのまま逃げんのはずるいぞ」って。「今日も俺が勝つっての」」


X「すごい沢山出るな。これ。」


Y「あともう一個あります。まあやっぱバランス的には、プログラミングで世界的な数学の1人が、企業を立ち上げるでもいいし、とんでもない発明する訳。もう1人は、フィールズ賞とか獲んの。もう1人は生理学賞とか、医学の道ね。3人ともアカデミックな世界に行くんだけど、1人は普通のお医者さん。臨床医。だから、3人と比べるとやっぱ科学のレベルではちょっと劣るというか、そこになんか負い目もあるんだよ。で、ある時1人が倒れちゃって、脳のなんかとか。で手術を担当することになって、「まだ死なせねえからな」。で、これもおんなじよ、要は。「お前にまだあと1回勝たないと負けちまうんだ」って言って、「メス」って言ってやるやつ。」


X「その系統でいくと、4人のうちの誰かが倒れたでいくと、4人でポーカーかなんかやってる途中に、誰か1人が倒れて、それで、実際そんなことが起こりうるのか分かんないけど、結果的にそのお医者さんをやってた人が執刀することになって、実はその倒れる直前、倒れるやつがもうほぼこれを出せば勝てるみたいな感じの瞬間でそいつが倒れちゃうんだけど、でそいつが手術して、手術が終わった後に、無事成功して、倒れてあと少しで勝ちそうだったやつが、「スペードの4」みたいな感じで言って、「負けたよ、お前には」みたいな感じの。」


Y「目開けた瞬間ね。「なんだ!?」って周りを見渡して、状況を把握して、ニヤっと笑って言うんだよね。」


X「「まだゲームは続きだろ?」みたいな。」


Y「かっけー。「今回も俺の勝ちだな」」


X「「俺が助けてやったってのに」」


Y「いやあ。熱いわ。この話どこで読めるんだっけ。」


X「これ元ネタなんなの。」


Y「絶対あるんだけどね。これっていうのが出てこないんだよね。」

 

 


スピッツ / 放浪カモメはどこまでも